「日本人は、なぜ失敗を過度に恐れるのか?」
この前、超一流と言われる世界的大企業のシニア技術者(友人)と話す機会がありました。
開口一番、彼の口から出た言葉は、「日本人はとても優秀なのに、どうして異常に失敗を恐れるのか?惜しいことだ!」。社内の日本人を見ていて気づいたそうです。
私からは、「多分、失敗した時に、自分のメンツが潰れるのを極端に嫌がるのではないか。『恥の文化』が強いから」。
彼からはさらに、「恥の文化とは?」
私から、「武家社会の時代に、失敗は恥であり、切腹という死を持って償うという作法があった。死を恐れれば、日本人はそのリスクに躊躇してしまう。同時に、失敗は、集団の場の秩序において、その人を劣位に置かせてしまう。その不快感がやりきれないのではないか。
アメリカ人などは、変化やリスクはチャンスととらえるが、日本人は恐怖を感じやすい」
彼からは、「なるほど。『変化というチャンス』は人生や仕事で連続して起こるので、息の長い勝負になるのだが、日本人は一発勝負ととらえやすいのかなあ」
私からは、「確かに、日本人は、一発勝負への集中力は上手でも、時間を利用したゲリラ戦は不得意だと思うよ」と勝手に述べておきました。(笑!)
最後に彼から。「失敗に不寛容な社会では、生きづらいのではないかい?」
あなたは、どう思われますか?