以前から要望していて中々実現できなかった在日米軍基地訪問がようやく今日かないました。
横田米軍基地訪問です。
先日、沖縄北方問題特別委員会として沖縄を公式訪問した際、辺野古問題で有名となったキャンプ・シュワブ米軍基地を訪問することが決定していたのですが、台風9号接近のせいで沖縄米軍基地全体が閉鎖され、訪問できませんでした。
極めて残念でした!
さて、今回の横田基地訪問実現にお力添えを頂いた関係者の方々に心からお礼申し上げます❣
今回は、立憲民主党の大河原雅子衆議院議員とともに訪問しました。
訪問すると、まず在日米軍司令部の立派な幹部ブリーフィング・ルームで、フロスト在日米軍司令部事務局長(日米合同委員会メンバー)などより、在日米軍の役割・機能・意義や、横田基地の機能・役割・組織、さらには横田基地周辺住民との緊密な交流事業等の説明がありました。
その際、私が最も注目したのは、フロスト事務局長が、「在日米軍は、米国インド太平洋軍に隷属し、その観点から全ての業務を行っている!」と言った言葉でした。
「米国インド太平洋軍」(US INDO-PACIFIC COMMAND、略称USINDOPACOM)とは、昨年までアメリカ・太平洋軍(US PACIFIC COMMAND、略称USPACOM)と言われていたもので、米軍の中でも大統領・国防長官に次ぐ最高位の名門軍団であり、米国と覇権対立となっている中国や、成長大国であるインド、東南アジアや北朝鮮問題、ロシアなど、米国にとり最重要課題となっている地域を常時監視・軍事対応しています。
フィリップ・デービドソン海軍大将が昨年着任してから、「インド」という言葉が付け加わるようになりました。
つまり、米国インド太平洋軍の1部隊である在日米軍は、常にインド・中国・北朝鮮・ロシアなどの動きに合わせて即応軍事体制を取り、戦略・戦術的対応を常時行なっているということです。
何が言いたいかというと、これらの在日米軍のすべての戦略・戦術行動は、もともと定めていた日米安保条約第6条が規定する「日本防衛や極東の平和安定」という概念をはるかに超えているということです!
そのために、安倍政権が集団的自衛権行使の前提として、「極東」という地理的限界を吹っ飛ばすために、「国家の存立危機事態」なる妙な概念を創り上げて、米国の要求の前に卑屈に追従してしまった姿をありありと感じました。
さらに言えば、「自衛隊を米国の意のままに、前衛部隊として使いたい!」という米国の隠された意志と圧力に安倍政権が易々と屈したというか、自ら進んで迎合していったということだと思います。
安倍政権によって、日本国憲法9条の平和理念や日本国の独立心が穢されてきたことに、改めて怒りと悲しみが内心沸き上がってきました。
この根本課題は、いずれ私の目の黒いうちに必ずけりをつけたいと思っています。
この一年間ほど、立憲民主党の中で、日米地位協定を改定するための研究会を私が主宰していますので、今回、更なる強い刺激を得たことに感謝致します。
なお、米側の都合もあり、十分に話し合う時間が無かったため、軍用機の騒音問題等については、実際にオスプレイの発進を見せてくれるということになったので、軍用飛行場の視察となりました。
飛行場には、グローバルホークが1機置いてありました。「結構、機体は大きいなあ」と感じました。無人機として米国内で操縦されています。(写真)
また、格納庫に2機、外に2機のオスプレイが出ていました。
オスプレイ部隊の指揮官(中佐)から詳細な説明を現場で受け、操縦席に座り、20人運べるという機体の中も見せてもらいました。(写真)
機体の中は、意外に狭かったです。
近くのオスプレイ1機が飛び立つということで、プロペラの大きな騒音と実際の離陸をビデオに撮りましたので、是非ご覧ください!
(このブログでは、ビデオが掲載できないので、是非Facebookでご覧ください!)
写真のみですが。