今日、衆議院財務金融委員会で、新型コロナウィルス対策の補正予算案・緊急経済対策ついて質問しました。
地元を歩いてお話したことや専門家等と話したことをもとに40分間議論しました。
録画はコチラです。
http://www.shugiintv.go.jp/jp/index.php?ex=VL&deli_id=50032&media_type=
私の主張内容は、
⚫108兆円の補正予算案は、大袈裟な「張りぼて予算」という印象
108兆円の内訳として、納税支払い猶予(税金減額や税金免除ではない)26兆円を事業予算として計算しています。
つまり、108兆円の4分の1(25%)もが、単に「納税支払い猶予」となっていることは異様に見えます。(私自身は、政策として「納税支払い猶予策」には賛成ですが)
さらに、1月に成立した昨年の補正予算の未執行額約10兆円、プラスその関連の事業額約20兆円をも、108兆円の中に組み込んでいる(計30兆円)のも水増し感が強いと思います。
両方合わせると108兆円の半分にもなるのです。
さらに、残りの事業予算は、金融信用枠供与や金融融資枠供与に当てられているのです。
本当の追加の真水予算は、新規国債発行分等の19兆円程度だと言えそうです!
⚫期待の星である治療薬アビガンを緊急使用拡大・備蓄せよ!
日本製品のアビガンの直近使用に消極的だった政府の姿勢を変えさせようとして、追及型で突っ込みました。
日本の緊急事態宣言では、都市のロックダウンもできないような生温いものなので、実際上感染拡大は避けられないと思います。
なんだかんだと言っても、国際的にも期待の星であるアビガンのような治療薬がどんどん普及しないと、国民の皆さんや世界の皆さんは安心できません!!
心理的な危機管理としても、頼りになるアビガンのような存在は大変ありがたいものなので、200万人分備蓄という政府の決断を褒めました!
ただこれまでの国内使用事例は、たったの120例しかなく、アビガン使用で助かっていたであろう命が失われた可能性があります。
さらに、厚労省は4~6月を治験期間と称して少数使用しかしない旨、橋本副大臣が発言していました。
よって、私の方から、「まさしくこの3ヵ月が正念場なのに、何言ってるんだ!!」と言って、大人数適用をせよ!と何度も訴えました!
勿論、アビガンにも副作用があり、妊婦さん等には使えないので、使う場合は、アビガン付属文書に従って、本人の事前同意・病院の倫理委員会の事前同意・医師の判断によるものであることは当然です。
その意味では、そのような心配の無い高齢者には有効です。
アビガンは、世界50か国から引き合いや要請が来ています。中国の治癒した使用事例も報告されており、欧州でも95歳と101歳の方もアビガンで治ったそうです。
日本政府も海外に対してアビガンを無償供与する旨表明しています。
ドイツからも民間の取引で大量購入要請が来ているそうですが、安全保障思考を欠いた外務省・厚労省は、これらの民間取引に何らの関心も示しませんでした。
米国対応のように、治療薬のような国民にとり戦略物質は、例え民間取引であっても日本政府が関与すべきです。
米国は、最近、コロナ治療薬関係の米独民間取引に対して関与し、独向けに薬を積んだ船を米国に強制送還させました。
そもそもアビガン備蓄が日本人200万人分で足りるのかどうかわからない時期に、日本人の安全をないがしろにしてまで無責任に海外供与することは危険でさえあります!
そのセンスを持たない役所に危機感を抱きました。
最後に、アビガンは、あくまでウィルスの増殖を抑える薬であって、ウィルスを殺すことはできません。
なので、ウィルスが身体全体に広がった時点で投与をしてもほとんど効きません。
そのため、「37.5度で4日間経過しないと連絡してくるな!」という政府のガイドラインは、縛りがキツ過ぎてダメです。その緩和を求めました。
4日経過した後、PCR検査を巡ってたらい回しされている現状では、アビガンの効果を著しく減殺させてしまいます。
厚労省もその認識は持っているように見えました。
⚫お困りの方へのワンストップ相談
ワンストップ相談所の設置の有無についての私の質問に対して、内閣審議官はノラリクラリとして答えなかったので、叱責をして下がらせました。
今回は、私自身が困り切った経営者の立場となって、ワンストップ相談所を訪れたという想定の下、どんな解決策を講じてくれるのか!、試してみました。
経営者の業界設定は、東京都知事から名指しされ、業績が土砂降り中で最悪に困り切っているバー、キャバレーやナイトクラブの経営者ということにしました。
①債務繰延
②資金繰り救済・緊急融資
③従業員・ホステスの失業救済
④公共料金支払い猶予
⑤税金の支払い猶予
⑥家賃補助申請・家賃低減化
⑦雇用全面維持の際の補助金申請
⑧社会保険料の支払い猶予・減額
などなどについて、関係省庁の局長・審議官クラスに解決策を求めました。
そうしたら、膨大なメニューが出てきたのですが、申請書を書くだけでもとんでもない労力が必要だということがわかりました。
書類書きのプロであった元官僚の私でさえ大苦労となりそうでしたので、現場の経営者さんが大苦労に陥ることは目に見えています!
「出来るだけ手続き簡略化をはかる」と言うならば、「スピード感を持って手続きが平易に進むようなやり方に変えろ!と強調しました!
ただいかんせん、時間がなくなってきたので、十分な質疑はできませんでした。
⚫マスク2枚供与問題
466億円もかけて、ウィルスが透過しやすいスカスカのガーゼ1世帯2枚のマスク供与するよりは、①国民の皆さんにマスク作成のやり方を具体的に教えた方がより効果的だ!、②代わりに、防護服や防護器具が不足している医療従事者に必要物を供与しろ!と強調しました。
⚫もっと質問したかったのですが、40分間経ち時間切れとなってしまいました。